「日本畜産学会 (第122回大会)」

本日は、日本畜産学会(第122回大会)に参加しました。

話題は、日本の畜産物(牛・ブタ・鶏など)の国際競争力を高める事です

畜産物の国際競争力は、
① 肉質
② ブランドイメージ
③ ①を達成するための品種改良
④ ①を高めるための飼育条件
⑤ 生産コスト
⑥ 安全性
により決定されます。

①については、現在は、肉の霜降り度合いと単価脂肪酸(オレイン酸)含有率を高める事が目的とされています。
同じ目標で交配を繰り返していくと、各ブランドの肉質は均質化するため、
目標とする肉質は、人種的な好み、各種の料理への適性、健康への影響(脂肪含有が少なく、柔らかい肉)などの様々な視点から目指す肉質を考えていく必要があります。

②については、欧州では、鶏は、ブロイラーではなく、自然環境下で育てられた鶏が好まれているそうです。
人間の味覚は、食肉に含まれる栄養素だけではなく、食品のイメージにより、左右されますので、イメージを食べるという考え方も必要でしょう。
(芸能人格付けチェックを見れば分かるように、人の味覚は訓練を積まなければ、雰囲気に流されます。)

③ 飼育条件については、科学的に肉質や投与カロリー、栄養素などの統計データを取ることにより、より良い肉質が望めるでしょう。
ここでは、ICTとの連携が必要となります。
(農業の分野では、海外ではタネと育成環境をセット化して知的財産化して、販売しています。)

④については、肉質は遺伝するものであるため、品種改良には遺伝子の知識が必要となりつつあります。遺伝子工学の知識をもつ人材育成と基礎研究予算の拡充が必要です。

⑤ については、投じている費用の内訳を見ると、米国の畜産は、遺伝子背景の良い畜産物を、比較的手間をかけない均質な飼育条件下で飼育して、価格競争力を保つ戦略と思えます。
日本の畜産農家は、手間をかけて、良い畜産物を育てている印象がありますが、価格競争力では劣ります。
(豚肉の生産コストは、2.2~2.6倍程度であり、輸送コストも含めても差が大きい。)

⑥については、最終段階のみで品質管理を行うのではなく、生産の各段階で品質管理を行うハサップ方式の導入が勧められています。

以上がこの学会で習得した事です。

日本の畜産物の売り上げを上げる最良の方法は、所得が高くなると、日本人にはブランドイメージの高い日本産の肉を買う傾向が高まるため、国民所得を上げる事です。

畜産業についても、従来の農家経営では国際競争力を維持できなくなりつつあり、科学的な観点からの生産・管理の分析が必要になっている時代です。将来的には、学際的な研究(畜産・遺伝工学・ICT・経営)を理解できる人材育成が必要でしょう。
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プロフィール

服部 泰輔

Author:服部 泰輔
初めまして。服部 泰輔と申します。
本研究所は、日本の社会問題の 解決策を提案する政策研究所です。

本拠地は、愛知・岐阜になります

現在の日本では、高齢者向けの福祉を中心に拡充しつづけた結果、
教育・家族・労働者向けの予算は先進国の最低水準となっています。
また、大学の予算(科学研究予算)も減額が続いています。

これは、将来への投資を限界まで切り詰め、高齢者福祉に充てている末期的な状態と言えるでしょう。

さすがに、
この状況を放置しつづけると、
日本は破綻してしまいます。

将来的には、政党を立ち上げ、専門家・学識者で構成された政党を作りたいと考えています。

ですが、最終目的は社会の修復ですので、手段にはあまりこだわらずに状況に応じて柔軟に考えていきます。

気が向いたら、ご協力いただければ幸いです。

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