「世界の思想が、中道ではなく、極端から極端に揺れ動くわけ」

世界は、中道をとらずに、右から左へ、左から右へと振り子のように振れています。

欧州では、友愛思想のもとで大量の移民を入れたのちに、国民の不満が高まり、現在では、移民排斥を掲げる極右政党が支持を集めています。

米国では、トランプ大統領が、客観的・合理的に自国の状況を判断した結果、一般常識や倫理に反する政策をとり、混乱を生じていました。

このように世の中の思想は、移り変わるものですが、少々行き過ぎが生じる事があります。

今回はこの理由を説明します。

はじめに、理想的に見えても単一の理念では、国家の運営に不具合が生じる理由を説明します。

これまで述べたように世界や国家といった社会の規律維持には、法や倫理が必要です。

法は一定の理念により定められていますが、この理念は、このような世界が望ましいという観点から定めている場合(例:人権思想、民族自決)、または、世界大戦の再発防止などの問題の解決を目的として定めている場合など(例:自由貿易、国際協調)があります。

どのような理念や法でも、すればするほど利益のみが得られる都合がよいものはなく、常に長所と短所が併存します。例として、刑罰を挙げると、些細な犯罪でも厳罰化すればするほど、犯罪発生率は低下しますが、代わりに住みづらい社会になるでしょう。

法と理念は、制定した当時には問題は生じません。当たり前ですが、その理念を制定した当時は、その理念が必要とされる状況があるためです。政府は、人々に公共教育や広報活動を通じて理念を普及させていきます。

数十年が経過し、人々の間で理念が浸透し、当たり前の事として考えられるようになると、ほとんどの人は思考停止を生じ、なぜ正しいのかを考えずに、盲目的に正しいと考えるようになります。最終的には、状況に関わらず、理念が過剰に適応される事態が生じ、理念の短所が顕在化してきます。

民主主義においては、一般通念上、多数派が正しいと判断される事が多く、選挙では国民の支持を得るためには多数派が正しいと考えることを強調しつづける必要がありますので、世の中の正しいとされている事には、ポジティブフィードバックがかかり続けます。場合によっては、その理念を客観的・中立的に考える事をせず、盲目的に信奉する為政者が出現します。

最終的には、理念の短所が現実世界を蝕みつづけ、社会が歪んでいきます。大多数の人々は理性によりこの状況を我慢し続けますが、耐えられなくなった時点で、正反対の理念が出現し、大勢を占め、社会を塗り替えることになります。

以上が世界の思想が、振り子のように振れる理由です。

政務を担当する人は、下記のことを覚えておくと良いでしょう。

現在の社会は、過去の為政者が、思想を創造し、人々への教育・広報活動を通じて自らの思想を浸透させ、人々の行動変容をおこし、作りあげたものです。

そのため、次の時代の為政者は、自身を取り巻いている思想が、過去の為政者が一定の目的をもって浸透させたものであることを自覚し、客観的な視点から合理的にその是非を判断していかなければならないでしょう。

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プロフィール

服部 泰輔

Author:服部 泰輔
初めまして。服部 泰輔と申します。
本研究所は、日本の社会問題の 解決策を提案する政策研究所です。

本拠地は、愛知・岐阜になります

現在の日本では、高齢者向けの福祉を中心に拡充しつづけた結果、
教育・家族・労働者向けの予算は先進国の最低水準となっています。
また、大学の予算(科学研究予算)も減額が続いています。

これは、将来への投資を限界まで切り詰め、高齢者福祉に充てている末期的な状態と言えるでしょう。

さすがに、
この状況を放置しつづけると、
日本は破綻してしまいます。

将来的には、政党を立ち上げ、専門家・学識者で構成された政党を作りたいと考えています。

ですが、最終目的は社会の修復ですので、手段にはあまりこだわらずに状況に応じて柔軟に考えていきます。

気が向いたら、ご協力いただければ幸いです。

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